手や顔ほど、足裏の感覚は敏感ではありません。
ところが、その鈍感な足裏に違和感を感じることもあります。
違和感の表現の仕方は、人によって多種多様です。
一番多く聞かれるのは、「足裏に皮膚がもう一枚かぶさっている」という表現です。
特別な何かをしたわけでもないのに、足裏の感触がいつもと違うような気がしますか。
それとも、足裏に触ったときの感覚が鈍いように感じますか。
また、足の指が動かしにくいとか、スムーズに歩けないことがありますか。
このように、足裏に違和感を感じる場合は、末梢神経に何か問題があるのかもしれません。
足からの感覚を脳に伝建する神経で、体から最も遠い足裏の末梢神経に異常があると考えられます。
ですから、違和感が続くような時は、末梢神経の病気が原因の可能性があります。
一度、神経内科を受診することをお勧めします。
ジンジンする、ムズムズする、ビリビリするなどの違和感が、足裏に出ると、多発神経炎という病気が疑われます。
多発神経炎は、多発ニューロパチーと呼ばれることもある、末梢神経が左右対称に冒される病気です。
多発神経炎は、両足や両手の感覚が低下して、違和感やしびれ、痛みなどの症状が現われます。
神経の障害が、主に感覚異常の場合は、感覚障害優位型の多発神経炎です。
他に、運動障害が主となる運動障害優位型、混合型などもあります。
最近の日本では、糖尿病患者の増加と共に、糖尿病性多発ニューロパチーが増える傾向にあります。
従って、足裏に違和感やしびれ、痛みなどを感じる場合は、糖尿病の合併を調べることも必要となります。
足裏の違和感が多発神経炎によるものであれば、糖尿病の他にも、色々な原因が考えられます。
例えば、血管炎や膠原病、ビタミンB1の欠乏が原因となっていることもあります。
また、人工透析や胃の手術、はしかや風疹の予防接種、偏食、アルコールの大量摂取などが原因になる場合もあります。
時には、農薬や工場などで使われる有毒な薬剤による中毒の可能性もあります。
治療法は、原因となっている病気によって異なります。
糖尿病性多発ニューロパチーなら、血糖値をコントロールすることが最も大切な治療です。
足裏の違和感や痛みなどの対症療法としては、非ステロイド系消炎鎮痛薬などが投与されるそうです。